暗号/仮想通貨とブロックチェーン

ブロックチェーンまわりのさまざま。投資もします。

Myceliumトークンセール詳細

色々な方が既に各所で説明されていますが、半分自分のための備忘録として。

https://wallet.mycelium.com/crowdsale.pdf

 

ちなみに、期間は5月1日~5月18日までです。

Myceliumって?

いわゆるウォレットです。

特にAndroid向けのモバイルアプリ型ウォレットとして、既に一定数のユーザが利用しているようです。プロダクトがあるという意味では非常に健全な形のクラウドセールといえますね。

ちなみに私はiphoneを利用していて、bread walletを利用しています。

利用したことはないし比較もしたことありませんが、iOS向けMyceliumはあまり評価が高くないですね。

このあたりも一度整理して、自分で使って書いてみたいなとは思っています。

 

皆何を騒いでるの?

界隈のtwitterやblogを見ると、どうも通常のクラウドセールとは異なる、といった意見が散見されます。

これは、他のプロダクト/サービスは「トークン(IOU)」が売り出されるのに対し、Myceliumはその限りではない、というのが簡単な理由のようですね。(ただし、購入対象は"Mycelium Token"と銘打たれています)

 

 

Sales Agreementにはどう書いてるの?

では何に使われるのでしょうか。Sales Agreementには下記のように書いています。 

 

Whereas, on the Sale Event site term “Mycelium” refers to the Mycelium Wallet Project alone. All money raised through Sale Event will be exclusively used for development and marketing purposes of Mycelium Wallet Project and related products and activities.

 

とありまして、基本的にはMycelium Wallet Project、および関連プロダクトや活動に利用されるわけです。この点、トークンの価値の高低で投機をするというよりは、SIA(Mycelium SIA、ラトビアのMycelium開発会社)への純粋な投資をしてもらうことを狙っているようです。

 

売買できるの?

結論からいうと、これまでクラウドセールで販売されたトークンのように売買はできません。(下記参照)

 

Token is not a security, is not listed, authorized, issued or traded on any regulated market.All rights derived from Tokens are subject to the terms of this Agreement. The Nominal Value of one Token equals one BTC during the Sale Event. Token is divisible just as bitcoin is.

 

セールイベント中は1トークン=1BTCで名目上料金固定のようです。

ちなみに、SIAがIPOする際には、トークンセール時と同等の価格でトークンを買い戻すことが言及されています。

 

In the event of SIA’s IPO Mycelium shall have a right to repurchase Participant’s Tokens and corresponding SARs at Tokens’ Nominal Value equal to the Tokens’ purchase price during Sale Event in the USD based on BTC to USD BitcoinAverage exchange rate at the time of the Sale Event closing. 

 

どういう権利が持てるの?

基本的に市場で売買できないトークンを買うってどういうこと?ってなりますよね。

これに関しては、

Tokens – Mycelium Wallet Tokens are a software product created, stored, and distributed to the Participant by means of the bitcoin blockchain as colored coins, granting the SARs related to Mycelium SIA.

 SARs – Stock Appreciation Rights to SIA stock, granted to Token owners. SARs is exercised to profit from Stock Value increases due to Triggering Events. Stock Value – the value of SIA’s stock.

 

トークンは、bitcoinのblockchainにおけるカラードコインの形で付与されますと。で、このカラードコインは、いわゆるSARs(Stock Appreciation Rights、株式評価益権)とみなされるわけですね。で、"Triggering Events"により、その価値が向上され、保有者に利益が行く構造になっているようです。

ちなみに、今回のセールではSARsは全体の5%の販売になるようです。SARsの価値は常に1トークン=1BTCであることに注意せねばなりません。

 Triggering Eventsって?

a) sale of shares of SIA by Mycelium Holding Ltd.

b) IPO and issuance of new SIA’s shares

c) SIA’s capital increase

d) sale, merger, or acquisition of the entire SIA company.

Mycelium Holding LtdによるSIAの株販売、SIAのIPO等、SIAの資本増強、SIAの企業買収、身売り等。

つまり、企業価値に変動を及ぼすイベントのことを、Triggering Eventsと呼称しているようですね。

 

結局?

まだ色々書いていますので、ちゃんと読むことをおすすめします。

が、Myceliumのトークンを購入した場合、

①トークンを購入(全参加者で、全SARsの5%を保有)

②SIAのIPOまで、企業価値に応じてprofitを受け取る。

IPO時に最初の値段で買い戻される。

といった流れかと思います。(違っていたら教えてください、、、)

 

まあ、本当に言っちゃえばいわゆる投資であり、not投機です。

Mycelium関連プロダクトの開発を非常に応援していて、見通しが明るいと感じている方は、応援の意味もこめて購入する、そういった性質なのではないでしょうか。

 

*1

 

 

*1:本投稿は、かなーり適当に訳しています。ご自分で何卒確かめてください。